こんにちは!スミスです。
2025年12月22日、ヤクルトスワローズの村上宗隆選手がホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億4000万円)の契約を結ぶことで合意したと発表され、日本球界に衝撃が走りました。2022年に三冠王を獲得し、56本塁打という日本記録を樹立したスラッガーのメジャー移籍。しかし、移籍先のホワイトソックスは2024年に1900年以降の近代野球でワーストとなる121敗を喫したチームであり、「なぜホワイトソックスなのか」という疑問の声がSNSで溢れました。本記事では、近年のホワイトソックスがどのようなチームで、なぜここまで低迷したのか、そして村上獲得がどんな意味を持つのかを、野球ファン目線でわかりやすく解説します。
村上宗隆のホワイトソックス移籍|2年契約に込められた戦略
異例の短期契約となった背景
村上宗隆選手の契約は、「2年総額3400万ドル(約53億6300万円)」(村上宗隆、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で合意)という、当初の予想を大きく下回る内容となりました。「米移籍大手メディア『MLBトレード・ルーマーズ』のFA選手ランキングで村上は全体4位に位置づけられ、予想契約は8年1億8000万ドル(約284億円)とメガディールが期待されていた」(284億円予想も…村上が異例の2年契約のワケ 不安視された弱点、2年後に待つ”可能性” | Full-Count)ものの、実際には大幅に縮小したのです。
この短期契約には、明確な理由があります。「一部の球団は、ムラカミの守備力と空振りが多い傾向に懸念を抱いており、そのため長期契約はリスクが高いと見なされていた」(284億円予想も…村上が異例の2年契約のワケ 不安視された弱点、2年後に待つ”可能性” | Full-Count)という評価が、MLB球団の間で広がっていたのです。つまり、村上の実力は認めつつも、守備面と三振率という課題から、長期大型契約には慎重な姿勢を示す球団が多かったということです。
2年後の再挑戦を見据えた決断
一方で、この短期契約は村上側にとっても戦略的な選択でした。「代理人と村上の狙いは、2年間でメジャーへの適応と成長を期し、2027年オフに再びFA市場に出て、大型契約を狙う」(村上宗隆、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で合意)とされており、まずはMLBの環境に適応し、27歳で再びFA市場に出て本命の大型契約を勝ち取るという長期的なプランが見えてきます。
これは大谷翔平選手がエンゼルスで辿った道筋と似ています。「大谷翔平も、23歳の若さで渡米し、エンゼルスという重圧のない球団でじっくりと成長した。村上も2年ではあるが、そんなサクセスストーリーを描いているのかもしれない」(電撃合意の村上宗隆、ホワイトソックス決断の裏側、市場の動き鈍く異例の「短期」に路線変更か…拭えない”疑問”2年で解消狙う、大谷翔平と同じ”サクセスストーリー”描く:中日スポーツ・東京中日スポーツ)と、中日スポーツも指摘しています。
ホワイトソックスの凋落|優勝候補から史上最多121敗への転落
2021年:地区優勝からわずか3年で
現在のホワイトソックスの低迷ぶりは、信じがたいほどです。しかし、ホワイトソックスは近年3年連続で100敗以上を喫するなど再建途上のチームである一方、わずか3年前の2021年には93勝69敗で地区優勝を果たしていたのです。
当時のホワイトソックスは、若手有望株が揃う再建成功例として注目されていました。ルーカス・ジオリト、ディラン・シース、カルロス・ロドンといったエース級の投手陣に、ティム・アンダーソン、ホセ・アブレウら強力な打線を擁し、ポストシーズン進出を果たしました。
2023年:101敗、主力の放出と再建宣言
転落の始まりは2023年シーズンでした。「2023年は4月5日にエルビス・アンドラスが史上290人目の通算2000安打の達成があったが、ティム・アンダーソン、アンドリュー・ベニンテンディ、エロイ・ヒメネスら打撃陣が軒並み不調」(シカゴ・ホワイトソックス – Wikipedia)という状況に陥り、最終的に61勝101敗でシーズンを終えました。
この年、球団は明確に再建モードに舵を切ります。トレードデッドライン(7月末)に、ランス・リン、ジョー・ケリー、ルーカス・ジオリト、キーナン・ミドルトンといった主力選手を次々と放出。球団はチーム再建の為にこの年のトレードデッドラインに併せて主力を売却し、若手有望株の獲得に動いたのです。
2024年:史上最悪の121敗という記録
そして2024年シーズン、ホワイトソックスは野球史に刻まれる不名誉な記録を作ってしまいます。9月27日には年間121敗目を喫し、1962年のニューヨーク・メッツの年間120敗(40勝、勝率.250)という近代メジャーリーグ(20世紀以降)の最多敗戦記録を更新したのです。
この年のホワイトソックスは、あらゆる打撃指標でリーグ最下位。「打率、出塁率、長打率、OPS、安打数、本塁打数、得点数、ほぼ全ての打撃指標でリーグ最下位の成績でした。2024年は総得点数が507点で、500点台だったのはホワイトソックスが両リーグ通じて唯一のチームでした」(【MLB2025戦力分析】シカゴ・ホワイトソックス – メジャーリーグ ファン ブログ)という惨状でした。
さらに悲惨だったのは、8月5日にア・リーグ記録に並ぶ21連敗を記録したことです。この連敗中、監督のペドロ・グリフォルが選手たちに責任を押し付けるような発言をしたことで批判を浴び、解任されるという混乱ぶりでした。
2025年:ウィル・ベナブル新監督の下で再スタート
2025年シーズンは、ウィル・ベナブル新監督の下で迎えましたが、2025年は60勝102敗で2年連続でア・リーグ中地区の2年連続で最下位だったという成績に終わりました。2024年よりは改善したものの、依然として地区最下位であり、再建の道のりは険しいものとなっています。
村上獲得が示す再建の本気度|勝てないチームが得た希望
チームに欠けていた「軸」の存在
ホワイトソックスが村上獲得に動いた理由は明確です。圧倒的に不足していた得点力と、チームの象徴となるスター選手が必要だったのです。「2024年は総得点数が507点」という数字が示す通り、このチームには長打力のある中軸打者が決定的に欠けていました。
村上は、NPB通算で843安打、打率.270、246本塁打、出塁率.394、OPS.951という圧倒的な実績を持つ左のスラッガーです。2022年には56本塁打で三冠王に輝いており、日本球界を代表する打者としての評価は揺るぎません。
打者有利の本拠地「レート・フィールド」
村上にとってホワイトソックスが好環境である理由の一つが、本拠地球場です。「本拠地の球場は2024年に名称変更され、現在は『レート・フィールド』と呼ばれている。外野フェンスまでの距離が比較的短く、本塁打が出やすい”打者寄り”の球場として知られる」(「ホワイトソックスか」がトレンド入り 村上宗隆のホワイトソックス移籍をわかりやすく解説 – はたらく!猫リーマン)とされており、長距離砲の村上にとっては理想的な環境です。
私個人の考えとしては、村上がMLB適応の2年間を過ごすには、レート・フィールドのような打者有利な球場は大きなアドバンテージになると感じます。三振が多いという課題はありますが、当たった時の破壊力があれば、本塁打という形で結果を残しやすい球場だからです。
レギュラー確約と出場機会の豊富さ
弱小チームであることは、村上にとってはむしろプラス材料でもあります。チームとしては弱いが、打者にとっては悪くない環境であり、レギュラーの座をつかめれば個人成績を伸ばしやすい舞台だからです。
強豪チームであれば、競争相手が多く出場機会が限られる可能性がありますが、ホワイトソックスでは一塁・指名打者としてほぼ毎試合出場できる環境が期待できます。「いきなり過度なプレッシャーを背負うよりも、落ち着いて本来の力を発揮しやすい環境とチーム状況を熟考し、ホワイトソックスへの入団を決めた」(村上宗隆、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億6300万円)で合意)という報道の通り、村上側もこの点を重視したようです。
ファンと球団に与える希望
村上獲得は、低迷するホワイトソックスにとって、単なる戦力補強以上の意味を持ちます。3年連続で100敗以上を喫し、ファンの心も離れつつあるチームにとって、村上という希望の象徴が必要だったのです。
ホワイトソックスの地元メディアは、村上獲得を「メリークリスマスだ」と大喜びしており、ファンからも興奮の声が上がっています。暗いムードに包まれていたチームに、久しぶりの明るい話題が訪れたのです。
まとめ|低迷からの脱却を目指す村上とホワイトソックスの挑戦
村上宗隆選手のホワイトソックス移籍は、一見すると「なぜ弱いチームに?」という疑問が湧く移籍です。しかし、その背景を紐解くと、村上側の戦略的な判断と、ホワイトソックスの本気の再建姿勢が見えてきます。
ホワイトソックスは、2021年の地区優勝からわずか3年で史上最多121敗という転落を経験しました。主力の放出、投打の不振、チーム内の不和など、あらゆる要因が重なっての凋落でした。2025年シーズンも102敗と低迷は続きましたが、ウィル・ベナブル新監督の下で再建に向けた第一歩を踏み出しています。
私個人の見解としては、村上のホワイトソックス移籍は、双方にとって理にかなった選択だと考えます。村上にとっては、レギュラーとして毎試合出場し、打者有利な本拠地でMLB適応に専念できる環境。そして2年後には27歳という若さで再びFA市場に出て、今度こそ大型契約を狙える。一方のホワイトソックスにとっては、チームに欠けていた長打力と、ファンに希望を与えるスター選手を獲得できた。
もちろん、MLBの投手レベルへの適応、三振率の高さ、守備面の課題など、村上が乗り越えなければならないハードルは多くあります。しかし、「ホワイトソックスは2024年に1900年以降の近代野球でワーストとなる121敗を喫した」チームです。そこからの再建は、どんな小さな前進も大きな意味を持ちます。村上の一本のホームランが、チームの雰囲気を変え、若手選手たちに刺激を与える可能性は十分にあります。
2026年シーズン、レート・フィールドで村上が放つ特大アーチを、日本のファンも固唾を飲んで見守ることでしょう。低迷からの脱却を目指すホワイトソックスと、MLB適応を目指す村上。この2年間の挑戦が、双方にとって実り多きものとなることを期待したいと思います。
参考記事リンク
- 時事通信 – 村上宗隆がホワイトソックスと合意 2年53億円、背番号5
- MLB.com – 村上宗隆、ホワイトソックスと2年総額3400万ドルで合意
- 中日スポーツ – 電撃合意の村上宗隆、ホワイトソックス決断の裏側
- Full-Count – 284億円予想も…村上が異例の2年契約のワケ
- Wikipedia – シカゴ・ホワイトソックス
- 【MLB2025戦力分析】シカゴ・ホワイトソックス – メジャーリーグ ファン ブログ
- 「ホワイトソックスか」がトレンド入り 村上宗隆のホワイトソックス移籍をわかりやすく解説 – はたらく!猫リーマン
※本記事の情報は2025年12月22日時点のものです。最新情報については公式サイト等でご確認ください。

