【FP2級合格】独学3か月・160時間の記録——勉強法・使用教材・本番得点を正直に報告します

こんにちは!スミスです。

先日、FP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士2級)に合格しました。嬉しい報告なのですが、それ以上に「これから受ける方の参考になれば」という気持ちが強く、この記事を書いています。結論から言うと、保険不動産等の実務経験ゼロ・保有資格はFP3級と簿記3級のみという状態から、独学3か月・160時間の勉強で合格することができました。決して余裕の合格ではありませんでしたが、仕事をしながら継続した結果がしっかり実を結んだと感じています。

この記事は「FP2級の合格ノウハウ」というより、筆者本人の体験談に近いものです。それでも、勉強計画の組み方や教材選びで迷っている方にとって、「実際にこんなスケジュールで受かった人がいる」という一事例として少しでも参考になれば嬉しいです。


FP2級とはどんな資格か——受験前に知っておきたい基本情報

試験の概要と難易度・合格率

FP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士2級)は、ライフプランニング・金融・税制(税金のしくみ)・不動産・相続など「お金全般」に関する幅広い知識を問う国家資格です。日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2機関が試験を実施しており、学科試験は共通ですが実技試験の内容が異なります。筆者は日本FP協会の実技科目「資産設計提案業務」を選択しました(日本FP協会・FP技能検定試験ページ)。

合格基準は「学科試験:60問中36問以上正解(得点率60%)、実技試験:得点率60%以上」です。合格率は実施機関と受験時期によって差がありますが、日本FP協会の直近データでは「2025年4月〜9月の学科合格率が54.78%、実技合格率が59.37%」という水準でした(資格の学校TAC・FP2級合格率ページ)。一方、きんざいの学科合格率は同時期で24.24%と大きく異なるため、どちらの機関で受験するかを決める際に合格率の差は念頭に置いておくべきでしょう。

私個人の考えとしては、FP2級は「勉強量さえ確保できれば独学で十分戦える試験」だと感じました。出題範囲は広いですが、各分野の深掘り度はそこまで高くなく、基礎的な理解を6分野(ライフプランニング・金融・タックスプランニング・不動産・相続・保険)まんべんなく積み上げることが合格への主要ルートです。突出した一分野の知識より、全体のバランスが問われるイメージです。

2025年度からCBT方式に移行

大きな制度変更として、FP2級試験は「2025年度からCBT(Computer Based Testing・コンピューターで受験する方式)試験へ完全移行」しました(日本FP協会・試験日程ページ)。これにより、年3回の決まった日程で受験するという従来の形式から、休止期間を除いてほぼ毎月受験できるという大幅な変更が生まれています。

CBT方式では受験者ごとに問題がランダムで出題されるため、同じ日に受験した他の人と全く同じ問題になるわけではありません。また、2026年度からは試験実施期間がさらに拡大され、より受験しやすい環境になっています。筆者もこのCBT形式で受験しており、本番の印象については後の章で詳しくお伝えします。

筆者のスペックと受験に至った経緯

保有資格・実務経験・受験動機

まず、受験当時の筆者のスペックを正直にお伝えします。

  • 保有資格:FP3級・簿記3級のみ
  • 実務経験:保険・不動産の実務経験はなし
  • 職種:一般的な会社員

受験動機は、FP3級を取得した後に「せっかくなら2級まで取りたい」というシンプルなものでした。特定の仕事への活用を強く意識していたわけではなく、「自分自身のお金の知識を体系的に整理したい」という個人的な動機が大きかったと思っています。

私個人の考えとしては、FP2級は「実務で使うから取る」というより「自分のお金の知識を一段階引き上げる」という目的でも十分に価値がある資格だと感じています。税金の計算方法・生命保険の仕組み・不動産取引の基礎・相続の考え方など、日常生活のあらゆる「お金の判断場面」で学んだ知識が役に立つ感覚は、勉強中から実感できました。

勉強期間と総勉強時間

勉強期間は約3か月、総勉強時間は160時間程度でした。

3か月という数字だけ聞くと「かなり長い」と感じる方もいるかもしれませんが、1日の平均に換算するとおよそ1時間45分程度です。仕事のある平日は30〜60分しか確保できない日もあれば、休日に集中して3〜4時間まとめて取り組む日もありました。「日によってムラがある」という状態のまま最後まで続けたというのが正直なところで、理想的な均等ペースではありませんでした。

よく言われるFP2級の標準勉強時間は「150〜300時間程度」とされており(個人差が大きく、保有資格や実務経験によっても変わります)、筆者の160時間という実績はこの下限に近い数字です。FP3級や簿記の知識が一定程度あったことが、勉強時間を抑えられた一因だと考えています。

実際に使った教材と勉強法の記録

使用した教材3つ

勉強に使用した教材は以下の3つです。

ほんださん/東大式FPチャンネルは、FP試験対策に特化したYouTubeチャンネルで、「暗記に頼らず理解して覚える」というコンセプトが特徴です。FP2級の全分野を網羅した講義動画が無料で公開されており、独学者にとっては通信講座の代替として十分に機能する内容です。特に、複雑な制度(贈与税・相続税・住宅ローン控除など)を身近な例えを使って解説してくれる点が、筆者には非常に合っていました。

LECのトリセツシリーズは、ほんださんのYouTubeチャンネルとコラボした教材として知られており、動画で学んだ内容がテキストのページに直接リンクしている設計になっています。YouTubeと教材が連動しているため「動画で聞いたことをテキストで確認する→問題集で定着させる」という一本のフローが完成しやすく、教材同士の連携がスムーズな点が選んだ最大の理由でした。

私個人の考えとしては、FP2級の独学においては「YouTube無料講義+市販テキスト・問題集」の組み合わせが最もコストパフォーマンスに優れた学習手段だと思っています。高額な通信講座が絶対に必要な試験ではなく、良質な無料リソースが整っている点はこの試験の大きな特徴でしょう。

「目・耳・口」を動かす勉強スタイル

勉強法として意識したのは、学習中に「目・耳・口」を動かすことです。具体的には次のような形で実践しました。

  • 目:テキスト・問題集を読む。図表や制度の比較表を視覚で捉え直す
  • 耳:YouTube講義を聴く(移動中・家事中の「ながら学習」も活用)
  • 口:テキストや暗記事項を声に出して読む(音読)

なぜこの3つを意識したかというと、単に「目で読む」だけの勉強だと、読んでいる間は理解している気がするのに後から記憶に残っていない、という経験を過去に何度もしていたからです。声に出す(口を動かす)と、脳への刺激が変わって記憶に定着しやすくなる実感があり、FP3級の勉強時から取り入れていた方法でした。

私個人の考えとしては、勉強法に「正解」はなく、自分の記憶の定着パターンに合わせて調整することが何より大事だと思っています。「ノートにまとめないと覚えられない」という方はもちろんそれを優先すべきですし、「ひたすら問題を解く方が身につく」という方はアウトプット重視でもいい。ただ、一つの方法に偏りすぎず、インプットとアウトプットをバランスよく組み合わせることは、どんな試験でも共通して有効だと感じています。

仕事がある日でも続けるための工夫

3か月間で最も意識したのは「ゼロの日を作らない」ことです。仕事が忙しかった日や、疲れて問題集を開く気力がない日は、YouTube講義をBGMのように流すだけでもよしとしました。逆に「動画を見る気力もない」という日は、テキストを1ページだけ音読して終わりにする日もありました。

「完璧にやるか、やらないか」という二択ではなく、「1%でも前進するか、完全にゼロで終わるか」という選択として考えるようにしたことで、途中で投げ出さずに続けられたと思っています。試験は最後まで続けた者が勝つ側面が強く、1日の勉強量より継続日数の方が重要な局面が多いと感じました。


本番の結果と次の目標

学科・実技の得点と自己評価

本番の得点は、学科・実技ともに7割弱(ほぼ同水準)という結果でした。合格基準は得点率60%であるため、ギリギリの合格ではなく一定のマージンはあったものの、決して余裕のある数字ではありませんでした。

ただ、これはある意味「想定の範囲内」でもありました。過去問演習では8割近くの得点が出せる状態にまで仕上げていましたが、CBT試験では問題がランダム出題になるため、自分が苦手な分野が集中したり、過去問ではあまり見なかった初見論点が出たりする可能性があります。「過去問8割→本番は5〜10ポイント下がる」という幅を想定していたので、7割弱という結果は予測の範囲内でした。

私個人の考えとしては、CBT試験で合格を確実にするためには「過去問ベースで7割正解できる状態」では少し心許なく、「8割以上を安定して取れる状態」まで仕上げた上で本番に臨むのが安全圏だと思っています。本番のブレ幅を考えると、過去問での安定得点率を本番の目標得点より10ポイント程度高めに設定しておくことが、CBT試験対策の一つの目安になるでしょう。

CBT試験特有の注意点

CBT試験を実際に受けてみて気づいた点を、これから受験する方に向けてまとめておきます。

  • 問題のランダム出題:受験者ごとに問題が異なるため、「今日は難しい回だった」「友人と全く違う問題が出た」という事態が起きる。ある程度のバラつきを受け入れた上で、全体的な地力を高めておくことが重要
  • 紙の試験と操作感が異なる:マーカーを引いたり書き込みをしたりする感覚がないため、事前にCBT体験版(各受験申請サイトで提供)で操作に慣れておくと安心
  • 受験機会が多い分「先延ばし」になりやすい:ほぼ毎月受験できるようになった反面、「また来月でいいか」という先延ばしが起きやすい。受験申込と同時に勉強スケジュールを固めてしまう方が、締め切り効果でペースを維持しやすい
  • 合格発表は翌月中旬:受験した月の翌月中旬に合否発表がある。合格後は証書が郵送されるため、合格を早急に証明したい場面では少し時間がかかる点を考慮しておく

次は簿記2級へ

FP2級に合格した今、次の目標は簿記2級です。FP2級の学習を通じて「財務諸表の読み方や税金のしくみ」についての理解が深まりましたが、会計・経理の実践的な計算スキルという面では簿記2級で学ぶ内容(商業簿記・工業簿記)と直接つながる部分があります。FP2級で身につけた勉強習慣——ゼロの日を作らない継続力・YouTube+テキストの組み合わせ学習——をそのまま活かしながら、次のステップに進もうと思っています。

この記事は合格体験談であり、他の合格者の方法とは異なる部分も多くあると思います。勉強期間・使用教材・勉強スタイルはあくまでも「筆者の一例」として参考にしていただき、ご自身に合ったやり方を見つけるためのヒントとして役立てていただければ幸いです。



参考記事リンク

  1. 日本FP協会・FP技能検定ページ
  2. 日本FP協会・試験日程ページ
  3. 資格の学校TAC・FP2級合格率比較ページ
  4. ほんださん/東大式FPチャンネル(YouTube)

※本記事の情報は2026年5月31日時点のものです。最新情報については公式サイト等でご確認ください。


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