こんにちは!スミスです。
オリックス・バファローズが2026年シーズンに向けて獲得した新外国人右腕ショーン・ジェリー(Sean Hjelle)は、抜群の身長とポテンシャルを併せ持つ一方で、MLBでは結果が安定しなかった投手です。MLB Trade Rumorsによれば、「6’11″の投手はMLB史上最長身選手としてジョン・ラウチと並んで記録されており」(NPB’s Orix Buffaloes Sign Sean Hjelle – MLB Trade Rumors)、その規格外の体格がまず注目されます。
まず結論から言えば、彼の素材は日本球界でも十分に勝負になる可能性がある一方で、コマンドの改善や配球面での適応がカギになります。この記事では、ジェリーのMLBでの実績、投球スタイル、NPBでの成功可能性と課題を、データを交えて徹底分析していきます。
圧倒的な体格と投球スタイル
ショーン・ジェリーは身長6フィート11インチ(約211cm)とNPBでも群を抜く巨体を誇る右腕投手です。この身長は日本プロ野球史上でも極めて稀で、同様の体格を持つ投手はほとんど存在しません。
MLB歴代最長身タイ記録
サンフランシスコ・クロニクルの報道によれば、「ジェリーは元投手ジョン・ラウチと並んでMLB史上最長身選手としてタイ記録を持つ」(Former Giants reliever Sean Hjelle signs with Orix Buffaloes in Japan)とあります。この圧倒的な体格は、ピッチングにおいて独特の優位性をもたらします。
長身投手の最大の武器は、リリースポイント(ボールを手から離す位置)の高さと、打者までの距離が短く感じられる投球角度です。ジェリーの場合、その長い手足を活かした延長線上からの投球は、打者にとってタイミングを取りづらい要素となります。
球種構成とピッチングスタイル
MLB Trade Rumorsの分析では、「ジェリーは本質的に4シームファストボールを投げず、シンカーを主体とし、ナックルカーブとカッターの3球種を使う」(MLB Trade Rumors)と報じられています。
主要球種は以下の通りです。
- シンカー(主体):平均球速90マイル台後半(約153〜158km/h)
- ナックルカーブ:縦の変化が大きいブレーキング・ボール
- カッター:速球系の変化球
特筆すべきは、「下方向への角度を生かしてゾーンの低めで勝負し、MLBで4シーズンにわたり56%というゴロ率を記録した」(MLB Trade Rumors)点です。この高いゴロ率は、シンカー主体の投球スタイルが有効に機能していた証拠です。
私が評価したいのは、この球種構成が日本の打者にとっても十分に対抗可能だという点です。NPBはMLBに比べて打者のパワーがやや低い傾向があるため、シンカー主体の投球とナックルカーブの落差が功を奏する可能性があります。また、独特のリリースポイントと長い手足を利用した球の角度は、日本のバッターにはタイミングが取りづらいケースも多いでしょう。
MLBでの実績と成績推移
ジェリーは2018年ドラフト2巡目でサンフランシスコ・ジャイアンツに入団し、ケンタッキー大学出身の有望株として期待されました。しかし、MLBでの4シーズンは浮き沈みの激しいキャリアとなりました。
通算成績と年度別パフォーマンス
サンフランシスコ・クロニクルによれば、「ジャイアンツで通算93試合に登板し、7勝8敗、防御率5.11、149と2/3イニングで被安打176、四球44、三振145を記録」(Former Giants reliever Sean Hjelle signs with Orix Buffaloes in Japan)しています。
年度別に見ると、2024年が最も安定したシーズンでした。「58試合に登板し、80イニング以上を投げて防御率3.90を記録」(Controversial former SF Giants reliever looks to keep career alive in Japan)したことは、彼の能力の高さを示しています。
しかし、2025年は一転して苦しみました。Yahoo Sportsの報道では、「12登板で防御率7.80という成績に終わり、シーズン途中でマイナーに降格」(MLB clears ex-Giants reliever Sean Hjelle after investigation into allegations of ‘abuse’ – Yahoo Sports)となっています。この急激な成績悪化が、NPB移籍を決断する一因となったと考えられます。
マイナーリーグでの好成績
重要なのは、2025年のマイナーリーグでの成績です。MLB Trade Rumorsによれば、「パシフィック・コースト・リーグで67と2/3イニングを投げ、防御率3.06を記録。三振率は25%近くに達し、ゴロ率55%を維持しながら、四球率をわずか5.6%に抑えた」(MLB Trade Rumors)とあります。
この数字は非常に優秀です。三振が取れて、四球が少なく、ゴロで打ち取る。投手として理想的なパフォーマンスです。マイナーとMLBではレベル差がありますが、彼のポテンシャルが決して低くないことを証明しています。
私が注目したいのは、マイナーでの四球率5.6%という数字です。これはMLBでの四球率よりも大幅に改善されており、調整次第でコントロールが向上する余地があることを示しています。
WHIP(被安打+四球/投球回)と被打率の課題
ジェリーのMLB通算成績を分析すると、WHIP(投球回あたり被安打と四球の合計数)が1.47という数字が見えてきます。理想的なリリーバーのWHIPは1.20以下とされるため、この数値はやや高いと言わざるを得ません。
特に2025年は状況が悪化し、与四球と被安打が増加しました。これは精密なコントロールの欠如と、打者への対応力不足が影響していると考えられます。MLBレベルでは、わずかなコントロールのズレが長打につながるため、この課題が成績を大きく左右しました。
NPBでの適応可能性と期待ポイント
にもかかわらず、オリックスがジェリーを獲得した理由は明確です。それは、身体能力の高さと球種の多様性、そしてNPBの環境が彼に合う可能性があるからです。
NPBとMLBの環境差
NPBはMLBに比べて、いくつかの点で投手有利な環境です。まず、打者のパワーがやや低い傾向があります。MLBでは飛距離を出せる打者が多いため、わずかな甘い球が本塁打になりますが、NPBではそこまで厳しくありません。
また、ストライクゾーンの判定基準にも微妙な違いがあります。NPBの方がやや広めに取られる傾向があるため、コントロールに課題を抱える投手にとっては有利に働く可能性があります。
私が期待するのは、シンカー主体の投球スタイルがNPBでより効果を発揮する点です。日本の打者は変化球への対応が得意ですが、長身投手の下方向への角度がある球には苦戦することが多いのです。
中継ぎとしての起用可能性
ジェリーのMLBでのキャリアは主にリリーフでした。「93試合中92試合がリリーフ登板」(Former Giants reliever Sean Hjelle signs with Orix Buffaloes in Japan)という事実が、彼の適性を示しています。
オリックスでも、中継ぎ・勝ちパターンでの起用が中心になるでしょう。2024年にMLBで見せた安定した登板のように、コマンドが整いさえすれば勝負継投としての価値は十分あります。
ただし、MLB Trade Rumorsは「日本で先発投手として再構築する可能性もある」(MLB Trade Rumors)と指摘しています。マイナーでの好成績を考えれば、先発転向という選択肢も完全には否定できません。
オリックスの投手コーチ陣への期待
オリックスは近年、外国人投手の育成・再生に定評があります。過去にも、MLBで苦しんだ投手がNPBで復活を遂げたケースは多数あります。
ジェリーの場合、フォームや配球、メンタル面を熟成させることで、MLBで不安定だった部分を改善できる可能性があります。特にコントロール面の指導は重要で、日本の精密な投手指導が彼を変える可能性は十分にあるのです。
私が個人的に期待しているのは、ナックルカーブの使い方です。この球種は縦の変化が大きく、日本の打者が最も苦手とする球種の一つです。配球の中でこの球種を効果的に使えるようになれば、ジェリーの武器はさらに増えるでしょう。
課題と飛躍のシナリオ
最大の課題:コントロールのブレと四球率
ジェリーが日本で成功するための最大の課題は、コントロールのブレと四球率の高さです。MLBでの通算被安打176、四球44という数字は、149と2/3イニングに対して決して少なくありません。
日本でも制球を乱せば長打を浴びる危険性があります。特にNPBの強打者は、甘いコースに入った球を確実に仕留める技術を持っています。基本戦術としてカウントを整える投球が求められるのです。
また、巨体ゆえの故障リスクや制球の微妙なズレも気になるポイントです。長身投手は下半身への負担が大きく、コンディション管理が重要になります。オリックスのトレーナー陣がどのようにサポートするかが、彼の成否を分けるでしょう。
再ブレイクのシナリオ
一方で、ジェリーが日本で再ブレイクする可能性は十分にあります。そのシナリオは以下の通りです。
シナリオ1:中継ぎエースとして定着
2024年のMLBで見せた防御率3.90という安定感を日本で再現できれば、勝ちパターンの一角を担うリリーバーとして活躍できます。7回8回を任せられる存在になれば、チームにとって大きな戦力です。
シナリオ2:先発転向で新境地
マイナーリーグでの好成績を考えれば、先発投手としての可能性もあります。NPBでは5回100球前後を投げられる先発投手の需要は高く、ローテーションの一角を担えれば価値は倍増します。
シナリオ3:特定打者対策の専門家
右打者キラーとして、ここぞという場面で起用される選択肢もあります。長身から繰り出される角度のある球は、右打者にとって非常に打ちづらく、ワンポイントリリーフとしての価値もあるでしょう。
ファンが注目すべきポイント
ジェリーの投球を見る際、ファンが注目すべきポイントをいくつか挙げます。
まず、初球のストライク率です。カウントを整えられるかどうかが、彼の成功の鍵を握ります。初球をストライクで入れられる投手は、打者に主導権を渡しません。
次に、ナックルカーブの精度です。この球種がしっかりゾーン内に決まるようになれば、シンカーとの組み合わせで打者を翻弄できます。逆に、カーブが抜けて甘くなると長打のリスクが高まります。
そして、連投時のパフォーマンスです。リリーバーは連投が求められることが多く、疲労が蓄積した状態でも安定した投球ができるかが重要です。巨体ゆえの疲労の影響を最小限に抑えられるかが見どころです。
まとめ:ハイリスク・ハイリターンの補強
ショーン・ジェリーの獲得は、オリックスにとってハイリスク・ハイリターンの補強と言えます。MLBで安定した成績を残せなかった投手ですが、素材の良さと潜在能力は確かです。
身長211cmという圧倒的な体格、シンカー主体の投球スタイル、高いゴロ率。これらの要素は、NPBでも十分に通用する可能性を秘めています。一方で、コントロールのブレ、四球率の高さ、故障リスクといった課題も抱えています。
私の予想では、ジェリーはシーズン序盤は調整に時間を要するものの、夏場以降に頭角を現す可能性があると考えています。日本の投手指導、配球術、コンディション管理を吸収できれば、MLBでは見られなかった安定感を手に入れられるかもしれません。
オリックスファンにとって、この巨体投手がどのような投球を見せてくれるのか。2026年シーズンの楽しみの一つとして、ショーン・ジェリーの活躍に期待したいと思います。
参考記事リンク
- MLB Trade Rumors: NPB’s Orix Buffaloes Sign Sean Hjelle
- San Francisco Chronicle: Former Giants reliever Sean Hjelle signs with Orix Buffaloes in Japan
- Around the Foghorn: Controversial former SF Giants reliever looks to keep career alive in Japan
- Yahoo Sports: MLB clears ex-Giants reliever Sean Hjelle after investigation
※本記事の情報は2026年1月23日時点のものです。最新情報については公式サイト等でご確認ください。
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