【2026年】酉の市 完全ガイド——一の酉は11月7日の土曜、二の酉は木曜という現実・三の酉がない年の意味・前年の熊手を持参する作法を徹底解説

こんにちは!スミスです。年末が近づくと、どこからか威勢のいい手締めの音が聞こえてくる。あの祭りの正式な日付を、毎年きちんと把握できている人はどれくらいいるでしょうか。酉の市は日付が固定されておらず、十二支の巡りによって毎年変わります。2026年(令和8年)は11月7日(土)が一の酉、11月19日(木)が二の酉。基準日(8月21日)から78日後と90日後にあたります。そして今年、この曜日の並びには見過ごせない意味が隠れていました。この記事では、暦の仕組みから初参加者がつまずく熊手の作法まで、公式情報をもとに整理してお届けします。


2026年の酉の市は11月7日と11月19日

江戸から続く、来年の福を先に願う祭り

酉の市は、11月の酉の日を祭日として、鷲神社や大鳥神社、酉の寺などで開かれる開運招福・商売繁盛の祭礼です。江戸時代から続く年中行事のひとつに数えられます(浅草・酉の市 公式ホームページ)。

歴史をたどると、当初は花又村(現在の足立区花畑)の鷲神社が盛んで、こちらが本酉と呼ばれていました。江戸時代後期に浅草千束の鷲大明神が栄え、府内で最もよく知られる酉の市へと成長したという経緯があります(日本交通公社 全国観光資源台帳・酉の市(浅草鷲神社))。明治の神仏分離を経て現在の鷲神社となり、今も東京の晩秋を代表する風景として親しまれてきました。

令和8年は二の酉まで——三の酉はありません

ここが最初の要点です。酉の市は年によって開催回数が変わります。11月に酉の日が2回めぐる年もあれば、3回ある年もあるからです。

浅草 鷲神社の公式サイトによれば、「令和8年は、二の酉まで執り行われます」とのこと(浅草 鷲神社 公式ホームページ・今年の酉の市)。日程は11月7日(土)が一の酉、11月19日(木)が二の酉。三の酉のある年に比べて、機会がひとつ少ない年にあたります。

■ 2026年(令和8年)酉の市の日程

一の酉:11月7日(土) 午前0時〜午後24時
二の酉:11月19日(木) 午前0時〜午後24時
 ※令和8年は二の酉まで。三の酉はありません

【参考】直近3年の推移
2024年:11月5日・17日・29日(三の酉まで)
2025年:11月12日・24日(二の酉まで)
2026年:11月7日・19日(二の酉まで)

※上記は浅草・鷲神社の日程です。酉の日そのものは全国共通ですが、開催時間や催事の内容は神社ごとに異なりますので、お出かけ先の公式情報をご確認ください

なぜ回数が変わるのか。理由は単純で、酉の日が12日ごとにめぐってくるからです。11月の最初の酉の日が月初めに来れば11月中に3回、10日ごろになれば2回。2026年は7日が最初の酉の日ですから、次が19日、その次は12日後の12月1日——つまり11月からはみ出してしまう。だから二の酉で打ち止めというわけです。

午前0時の一番太鼓から、丸一日24時間

開催時間も独特です。酉の市は午前0時に打ち鳴らされる一番太鼓を合図に始まり、その日いっぱい、24時間にわたって執り行われます。

この仕組みを知らないと、単純に日中の予定として組んでしまいがちです。ところが実際には、夜通し開いている祭りなのです。深夜の境内に提灯が灯り、熊手商の手締めが響く光景は、昼間の賑わいとはまったく別種の趣を帯びます。時間帯を選べるという点は、混雑を避けたい方にとって大きな武器になるはずです。

【最重要】土日に行けるのは一の酉だけです

11月7日は土曜、11月19日は木曜という並び

ここが本記事で最もお伝えしたい部分です。2026年の日程を曜日で見直してみてください。

一の酉の11月7日は土曜日。二の酉の11月19日は木曜日です。つまり平日に休みを取れない会社員にとって、2026年の酉の市に足を運べる日は11月7日ただ一日ということになります。

■ 曜日から読む、2026年の行動可能日

一の酉 11月7日(土)……休日。誰でも行ける
二の酉 11月19日(木)……平日。有給または深夜・早朝の利用が必要

三の酉……なし

→ 平日に動けない場合、今年のチャンスは実質1回。11月7日を逃すと、次は2027年まで持ち越しになります

※祝日は法律で定められていますが、暦は各自でご確認ください

三の酉まである年なら、平日と休日が混在して選択肢が生まれます。ところが二の酉までしかない今年、しかも二の酉が平日ど真ん中の木曜。この組み合わせは、なかなか厳しい巡り合わせではないかと思うのです。そのうち行こうと構えているうちに11月7日が過ぎてしまえば、残るのは木曜日だけ。仕事を抜け出せない方にとっては、事実上そこで終わりです。

金曜の夜から始まるという抜け道

とはいえ、諦めるのはまだ早い。先ほど触れた24時間開催という仕組みが、ここで効いてきます。

一の酉である11月7日(土)は、前日の11月6日(金)の深夜0時にスタートします。金曜の仕事を終えてそのまま向かえば、日付が変わった瞬間の一番太鼓に立ち会えるわけです。土曜の日中は別の予定がある、という方にも道が残されました。

同じ理屈で、二の酉の11月19日(木)についても、前日の水曜深夜から参加するという手が使えます。木曜の朝が早い方には勧めにくい方法ではありますが、選択肢として頭に入れておく価値は残ります。

機会が2回しかないという事実の重み

数字で捉え直してみます。2024年は三の酉まであり、11月のうち3日が酉の市でした。2025年と2026年は2日。つまり1年365日のうち、たった2日しか開かれない祭りだということになります。

桜のように1週間咲き続けるわけでも、花火大会のように週末に合わせてくれるわけでもない。十二支という古い暦の理屈だけで日付が決まり、現代人の都合はいっさい考慮されません。そこがこの祭りの潔さでもあるのですが、参加する側からすれば、こちらが暦に合わせるほかないという話でもあります。


初めて行く人が知らない、熊手をめぐる作法

前年の熊手は、持って行くものです

酉の市の主役といえば、福をかき込むとされる飾り熊手です。ここで初参加の方が見落としがちな作法にひとつ触れておきます。

浅草・酉の市の公式サイトには、新しい熊手を求めに来場する際は「必ず前年の熊手をお持ちください」と記されています(浅草・酉の市 公式ホームページ・酉の市Q&A)。浅草では酉の寺長國寺と鷲神社入口に納め所が設けられており、そこへ納める流れです。一年間福を取り込んでくれた熊手ですから、感謝を込めて返すという考え方です。

初めての年は手ぶらで構いませんが、2年目以降は話が変わります。これを知らずに新しい熊手だけ買って帰り、古いものを自宅で処分してしまう。おそらく多くの人が通ってきた道ではないかと想像します。なお浅草以外の酉の市へ出かける場合は、熊手納めの扱いを開催者へ問い合わせるよう促されました。神社ごとに運用が異なる点にはご注意ください。

大きさより、毎年続けることに意味があります

熊手にまつわる話でよく聞くのが、毎年少しずつ大きなものにしていくという慣習です。商売が繁盛するにつれて熊手も育っていく、という縁起の担ぎ方です。

この慣習については、あまり真面目に受け取りすぎなくてよいと思うのです。初年度に見栄を張って大きなものを求めてしまえば、翌年はさらに上を買わなければならず、いずれ手が出なくなる。それで足が遠のいてしまっては本末転倒です。最初の一本は小ぶりなもので十分。むしろ毎年欠かさず通うことのほうが、熊手のサイズよりよほど本質に近いのではないでしょうか。

ちなみに、神社やお寺で授与される熊手守りという道も選べます。飾り熊手ほど場所を取らず、初めての方でも手に取りやすいものです。

飾る向きにも言い伝えがあります

持ち帰った熊手をどこに置くか。これも公式サイトのQ&Aで触れられていました。神棚や仏壇があるならそこへ祀るのがよく、熊手の正面を北に向けて飾るのは避けたほうがよいそうです。ただし条件に当てはまらない場合は、飾ってみていちばん収まりのよい場所を選べばよい、という柔軟な案内でした。

こうした言い伝えの扱い方には、その祭りの性格が表れます。厳密な決まりごととして押し付けるのではなく、目安として示したうえで各家庭の事情に委ねる。江戸から続く庶民の祭りらしい懐の深さを感じる部分です。

まとめ:78日後の深夜へ

秋のうちに決めておくこと

この記事の要点を、行動に落とし込みます。

  • 今すぐ:11月7日(土)の予定を空けておく。平日に動けない場合、今年はこの一日が勝負です
  • 9月〜10月:どの神社へ行くかを決める。浅草の鷲神社、新宿の花園神社など、規模も雰囲気も異なります
  • 11月上旬:昨年の熊手を探しておく。押し入れの奥から出てこないという事態は避けたいところです
  • 前日:深夜から動くなら、防寒と交通手段を確認。11月上旬とはいえ深夜は冷えます
  • 11月7日(土):一の酉

持ち物についても一言。熊手は想像以上にかさばります。羽を広げた形状のため、電車で持ち帰るなら周囲への配慮が欠かせません。あわせて、境内は屋台が並んで人の流れが滞りやすいため、両手が空くバッグを選んでおくと身軽に動けます。深夜帯に向かうなら、羽織れるものを1枚多めに。

来年の福を、年内に願うという発想

最後に、この祭りの成り立ちについて少し。酉の市の趣旨は、一年の無事に感謝しつつ、来る年の幸を願うことにあるとされています。

初詣が、新年になってから今年を願う行事だとすれば、酉の市は年が明ける前に来年を願う行事です。この順序の違いが、個人的にはとても面白い。11月の時点で、人はもう次の一年のことを考え始めている。年末の慌ただしさに飲み込まれる前に、来年をどう過ごしたいかを一度立ち止まって考える機会——そう捉えると、商売をしていない人間にとっても意味のある祭りに見えてきます。

78日後の11月7日。土曜日という貴重な巡り合わせを、まずはカレンダーに書き込むところから始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事の情報は2026年8月21日時点のものです。日程・開催時間・熊手納めの取扱いは神社ごとに異なり、変更される場合もあります。記事中の作法に関する記述は浅草・鷲神社の案内に基づくもので、地域や社寺により慣習は異なります。最新かつ正確な情報については、お出かけ先の公式サイトでご確認ください。


参考記事リンク

  1. 浅草 鷲神社 公式ホームページ・今年の酉の市
  2. 浅草・酉の市 公式ホームページ
  3. 浅草・酉の市 公式ホームページ・酉の市Q&A
  4. 浅草・酉の市 公式ホームページ・東京都内の酉の市
  5. 日本交通公社 全国観光資源台帳・酉の市(浅草鷲神社)

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