こんにちは!スミスです。子どもの晴れ姿を撮って、神社でお参りして、家族で食事をして帰る。七五三をそんなふうに想像している方は、少し覚悟を決めたほうがいいかもしれません。ある神社が公表している所要時間の目安は、女の子で3時間から4時間30分。午前中にさっと済ませて午後は自由に、という計画は成立しないのです。しかも今年は、日付の巡り合わせがよくないのです。2026年11月15日は日曜日。基準日(8月24日)から83日後です。この記事では、暦の配置から読み取れる混雑の構造と、夏のうちに手を打っておくべきことを整理してお届けします。
2026年の七五三は11月15日が日曜日
そもそも何を祝う行事なのか
七五三は、子どもの成長を祝い、これからの健やかな育ちを願う行事です。3歳・5歳・7歳という年齢の節目に、神社でご祈願を受けるのが一般的な形です。
ご祈願そのものは、11月に限った話ではありません。明治神宮でも、神楽殿で「七五三詣などのご祈願を毎日おこなっています」と案内されています(明治神宮 公式サイト・ご参拝/ご祈願のご案内)。11月15日という日付は伝統的な目安であって、その日でなければならないという決まりがあるわけではない。この事実を先に押さえておくと、この先の話が組み立てやすくなります。
15日が日曜という配置が意味すること
暦を確認しましょう。2026年11月15日は日曜日にあたります。
七五三の日は祝日ではないため、平日に当たる年は、多くの家庭がその前後の土日にずらします。参拝者が複数の週末に分散するわけです。ところが今年は違う。伝統的な日付と、家族全員が動きやすい休日が、完全に重なってしまったのです。
この配置は、混雑という観点からは最悪に近いと見ています。11月15日という象徴的な日付にこだわりたい家庭も、休日でなければ動けない家庭も、同じ日に集まってくる。しかも神社によっては駐車場の台数にも限りがある。当日の朝、境内にたどり着く前の段階でつまずく可能性まで見込んでおきたいところです。
混雑の山は、ひとつではありません
ここで少し先を読んでみます。15日が混むと分かっていれば、当然それを避けようとする家庭が出てきます。では、どこへ流れるか。
11月7日(土)・8日(日)……前週末。15日を避けた家庭が流れやすい
11月14日(土)・15日(日)……本番週末。15日は七五三当日
11月21日(土)・22日(日)……翌週末。ここも分散先になり得ます
●11月15日を避けようとする動きが、前後の週末を押し上げる構造です
●近年は10月中に済ませる家庭も増えており、山はさらに分かれます
※日付と曜日は暦から算出したものです。神社ごとの混雑状況は規模や地域により異なります
混雑を避けたつもりが、同じことを考えた人と鉢合わせする。これは行楽地でよくある話ですが、七五三の場合はもう一段やっかいです。子どもが着物を着ており、待ち時間そのものが負担になるからです。大人だけなら1時間並べても、3歳児に同じことを求めるのは酷というものです。
半日がかりという現実
女の子は3時間から4時間30分という目安
ここが本記事でいちばんお伝えしたい部分です。七五三に実際どれくらい時間がかかるのか、具体的な数字を見てみましょう。
明治神宮の七五三詣プランを扱う明治記念館では、お支度からご祈願終了までの所要時間の目安として、男の子が2時間から3時間30分、「女の子3時間~4時間30分です」と案内しています(明治記念館 公式サイト・明治神宮 七五三詣)。しかもこの時間には、ヘアセットや記念撮影は含まれていないとのこと。
4時間30分。これは半日仕事です。着付けをして、髪を結って、移動して、受付をして、待って、ご祈願を受けて、また着替える。文字にすると数行ですが、その一つひとつに時間がかかる。ここを甘く見積もっていると、当日は確実に押します。
子どもの体力から逆算する
時間の話を、大人の都合ではなく子どもの側から考え直してみます。
3歳児が慣れない着物を着て、普段と違う髪型にされ、知らない大人に囲まれて、じっと座っている。これを4時間続けるというのは、相当な負担ではないでしょうか。ぐずるのは当たり前で、むしろぐずらないほうが不思議なくらいです。
だとすれば、組み立て方は自ずと決まってきます。子どもの機嫌が保つ時間を先に見積もり、その中に収まるよう工程を削るという発想です。前撮りで写真を別日に回す、食事会を省く、参拝する神社を近所にする。削れるところはいくらでもあります。当日の理想像を積み上げるのではなく、子どもの体力という上限から逆算する。この順序を間違えると、写真に写るのは疲れ切った顔になってしまいます。
ご祈願はおよそ30分刻みで進みます
当日の進行についても触れておきます。明治記念館の案内によれば、明治神宮の祈願祭受付時間は午前9時から午後4時20分まで。祈願祭は午前9時30分ごろから午後4時30分まで、おおよそ30分ごとに執り行われるとされています。希望の回の10分前までに、家族全員が揃って受付を済ませる必要があるとのことです。
この30分刻みという仕組みが曲者です。1回逃せば次は30分後。着替えに手間取った、子どもが泣き止まない、駐車場が見つからない——どれか一つでも起これば、玉突きで後ろにずれていきます。11月15日のような混雑日には、そもそも希望の回に入れるとも限りません。時間には余裕を、と言うだけでは足りない。1回ぶん遅れても崩れない計画を最初から組んでおくべきだと考えます。
夏のうちに決めておきたい3つの予約
衣裳の展示会は、もう動いています
では、83日前のいま何をすべきか。答えは予約です。しかも複数あります。
驚かれるかもしれませんが、衣裳の準備はとうに動き出しました。明治記念館では七五三詣プランの衣裳展示会が開かれており、8月31日までは明治神宮客殿、9月1日以降は明治神宮会館の地下1階が会場とされていました。しかも完全予約制です。
つまり基準日である8月24日は、すでに衣裳選びのシーズンのただ中にあるということになります。11月の行事だから10月に動けばいい、という感覚でいると、人気の柄や希望のサイズは残っていないかもしれません。レンタルを考えているなら、真っ先に手をつけるべき項目です。
①衣裳……レンタルの場合。夏から展示会が始まる例もあり、最も早く動くべき項目
②写真撮影……当日撮影か前撮りかで、押さえるべき日程が変わります
③ご祈願……神社により随時受付と事前予約制が分かれます
●さらに着付け・ヘアセットを別手配する場合は4件目になります
●食事会を予定するなら、飲食店の予約も加わります
※神社・写真館ごとに受付方法や開始時期は異なります。必ず各施設へ直接ご確認ください
写真は当日か、前撮りか
2つ目の判断が撮影です。当日にまとめて撮るか、別の日に前撮りするか。
当日撮影の利点は、一日で終わること。一方で工程が積み上がり、先ほどの4時間30分がさらに伸びます。前撮りなら子どもの負担は分散されますが、着物を着る機会が2回になり、費用も日程調整も増える。どちらが正解と決まったものでもない。
判断の軸を挙げるなら、子どもの年齢が小さいほど前撮りが向くという見方はできます。3歳と7歳では、一日で乗り切れる範囲がまるで違いますから。加えて前撮りには、9月や10月の空いている時期に落ち着いて撮れるという利点もある。11月の写真館は、七五三シーズンの真っ只中です。
11月15日にこだわらないという選択
3つ目は、日付そのものの見直しです。
先に触れたとおり、七五三のご祈願を毎日受け付けている神社は珍しくありません。11月15日という日付は伝統に根ざした目安ですが、そこから外れることが失礼にあたるわけではないのです。
ここは思い切ってよいところだと考えます。10月の空いている土日に済ませれば、衣裳も写真館も選択肢が広い。境内も落ち着いていて、子どもを待たせる時間が短くて済む。混雑した15日に無理をして疲れた顔で撮る写真と、空いた10月に穏やかに撮る写真。20年後に見返したとき、どちらがよいか——そう考えると、答えは案外はっきりしているのではないでしょうか。もちろん祖父母の都合や地域の慣習もありますから、家庭ごとの事情が優先されるべきではありますが。
まとめ:83日後に向けて
逆算で組み立てる
ここまでの内容を、動く順番に並べます。
- 今週中:参拝する日を決める。11月15日か、前後の週末か、10月にずらすか
- 8月〜9月上旬:衣裳をレンタルするなら予約を入れる。すでに展示会が始まっている例もあります
- 9月中:撮影を当日にするか前撮りにするかを決め、写真館を押さえる
- 9月〜10月:ご祈願の受付方法を神社に確認する。事前予約が必要な場合もあります
- 10月:前撮りの場合はここで撮影。当日の持ち物と工程を紙に書き出す
- 11月15日(日)ほか:参拝当日
当日の持ち物にも触れておきます。着物では走れませんし、草履は歩きにくいものです。履き慣れた靴を別に持参し、移動中は履き替える。この一手はかなり効きます。加えて、待ち時間を持たせるための小さなおもちゃや、こぼしても目立たない飲み物も用意しておきたいところ。11月中旬の屋外は冷えますから、着物の上から羽織れるものがあると安心です。
主役は子どもだという当たり前のこと
最後に、少しだけ余計なことを書きます。
七五三の準備を進めていると、いつのまにか目的がすり替わることがあります。良い写真を残したい、祖父母に喜んでほしい、周りの家庭に見劣りしないようにしたい。どれも自然な気持ちですが、その全部を積み上げていくと、当日のスケジュールは子どもが耐えられる限界を超えていきます。
この行事は本来、子どもがここまで無事に育ったことを喜ぶためのものでした。だとすれば、豪華な衣裳よりも、完璧な写真よりも、その日を子どもが楽しかったと感じられるかどうかのほうが、よほど本質に近いはずです。工程を削る決断は、手抜きではなく主役への配慮にほかなりません。
83日後の11月。まずは家族で日程を相談するところから、始めてみてはいかがでしょうか。
※本記事の情報は2026年8月24日時点のものです。ご祈願の受付時間・所要時間・衣裳展示会の会期などは、記事中に挙げた施設が公表している内容に基づく参考情報であり、変更される場合があります。神社や写真館によって受付方法・予約開始時期・料金は大きく異なりますので、実際の手配にあたっては各施設の公式サイトでご確認いただくか、直接お問い合わせください。

